news

ニュース

「Krush.178」7.26(土)後楽園 <インタビュー>井上海山「上京して今年で5年目になるんですけど、ようやく見えてきたというか、強くなってきてるなという実感があります。だから本当にここがスタートだなという感じなので、いい勝ち方をしたい」

 7月26日(土)後楽園ホールで開催される「Krush.178」の[Krushバンタム級/3分3R・延長1R]に出場する井上海山選手のインタビューを公開!






──前回、5月の大阪では2RKO勝利でした。今振り返るといかがですか?


井上 自分の中ではいつも通り、ちょっと余裕あったかなと思うんですけど、あんまりガッチリ余裕だったわけでもなくて。試合が終わった後、動画を見たら意外と練習でやってた動きができていて、今までとはちょっと違う内容で勝てたので、少し成長できたかなという気持ちがあります。


──ダウンも奪って有利に進めていましたが、相手の大輝選手に少し追い上げられる場面もありました。そこは?


井上 動画を見るとそんな感じなんですけど、自分の中では別に追い上げられたという感覚もなくて。どういう動きをして、こういう感じで狙ってくるなというのは想定していたので、特に追い詰められてるという感覚はなかったですね。普通に戦っていただけでした。


──K-1 GROUPの試合では、初めてのKO勝利となりました。弾みがつく勝利だったのでは?


井上 KOできたのはいいですけど、次の試合も同じように倒せれば、本当にちゃんと形になってきたかなというのが分かると思うので、次の試合も気負わず戦えてKOができれば、上に上がっていると感じられると思います。


──そういう意味でも大事な試合ですね。相手の藤田和希選手の印象は?


井上 自分よりK-1 GROUPでいっぱい試合しているし、負けの試合もありますけど、その負けを糧に上に這い上がってきている、気持ちの強い選手だなと思います。技術の面でも気持ちの面でも、今回の試合はメチャクチャ大事な一戦だと思っています。


──戦い方という点では?


井上 前に前にガツガツ出てくるタイプですよね。自分がしっかり足を動かして、狙えるところは狙っていこうかなという感じです。そして、最後はもちろんKOで勝ちたいです。練習通りの動きができれば、どこかで倒れると思っています。前回も、倒しにいったわけでもなく、練習通りの動きをやっていたら勝手に倒れていたという感覚だったので、3分3Rしっかりやるつもりで戦っていけば、どこかで倒れるなと思っています。


──前回、そういう勝ち方ができたというのは、練習が充実しているから?


井上 そうですね。前回の試合の前から、本当に自信につながるような動きが練習の中でできていて、それが試合でも出せたので、充実していますね。


──前回からそれができたというのは、何か理由がありますか?


井上 特に何があるというわけではないですけど……集中力が上がったというか、メチャクチャ集中してできたというのはありますね。今回も準備期間から試合が終わるまで集中してやるというのが自分の中でのテーマです。


──ここまで8戦6勝(3KO)2敗と勝ち星が先行していて、前回はKO勝ちもできて、この先が見えてきた感じもあるのでは?


井上 そうですね。今までは勝っても「ちゃんと勝てたな」という感覚があんまりなかったんですけど、前回は試合中もいい感覚で戦えたので、このままどんどんいい勝ち方を続けられれば上に行けるなという気持ちがあります。


──藤田選手も連勝中で、ここで勝った方がよりタイトルに近づくことになるかなと思います。その点についてはどうですか?


井上 あんまり変わらないんですけど、もしタイトルマッチが決まればまたしっかり準備して、チャンピオンをぶっ倒すだけですね。タイトルマッチに近づくのはすごいことだとは思うんですけど、結局やることは変わらないので、一番大事な次の試合に集中したいと思います。


──経歴もちょっとお聞きしたいんですが、福岡県の出身ですよね。福岡にはいつまで?


井上 高校卒業までですね。高校は佐賀県鳥栖市だったんですけど。小学1年から中学3年まで柔道をやって、高校3年間はラグビーをやっていました。自分は学力では高校に行けそうになくて、中学のラグビー部にいた友達の勧めで、ラグビーで推薦みたいな感じで高校に行ったんです。


──柔道での推薦ではなかったんですか。


井上 柔道はずっとやめたかったんですよ。中学を卒業したら絶対やめようと思っていて、中学卒業後は働きながら格闘技をやるか、ラグビーをやるかということになったんですけど、でも高校は行きたかったので、ラグビーを選びました。


──でも、ラグビーの経験はなかったんですよね?


井上 友達が、地元ではけっこう強いクラブチームにいたので、そこの練習試合に参加してタックルをメチャクチャしまくってたら、いい評価をもらえて佐賀の高校に入れたんです。


──そんなことがあるんですね(笑)。それで卒業後に上京したんですか?


井上 最初は横浜の方に住んで、仕事をやりながらKRAZY BEEに行ってたんです。でも仕事の関係でそんなにガッツリはやれなくて、ミットを持ってもらう程度で。でも格闘技をするために関東に出てきたので、このままじゃ無理だなと思って仕事をやめて、KRAZY BEEにも行きながらPOWER OF DREAM(POD)の朝練に参加し始めて。それを3ヵ月ぐらいやっていたら、古川会長から「キックボクシングに専念してもいいんじゃない?」と言ってもらって、それでKRAZY BEEをやめてPODに入りました。


──なるほど! そして、今はPODでしっかり強くなれている実感があると。


井上 そうですね。今年で5年目になるんですけど、ようやく見えてきたというか、強くなってきてるなという実感が少しはあります。だから本当にここがスタートだなという感じなので、いい勝ち方をしたいですね。


──では最後に、改めて今回の試合に向けての“決意”をいただけますか?


井上 もちろん相手があってのことなんですけど、まずは応援してくれてるみんなのためにも、自分のためにも、今回は本当に自分に集中してやればしっかり勝てると思っているので、そこを見てもらえればと思います。


──分かりました。ありがとうございました!
チケット購入