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「Krush.178」7.26(土)後楽園 <インタビュー>内田晶「さんざん負けて、戦績もこんな感じですけど、まだ自分はこんなもんじゃないと思っています。今回、自分が勝つと予想している人は少ないと思いますけど、そういうのをひっくり返してここまで来たと思っているので、自分に注目してほしい」

 7月26日(土)後楽園ホールで開催される「Krush.178」の[Krushスーパー・バンタム級/3分3R・延長1R]に出場する内田晶選手のインタビューを公開!






──2月の齋藤龍之介戦後、SNSでの投稿がちょっといつもと違う感じでしたね。「今回の試合で自分の弱さに痛感しました。試合が始まって何をしたらいいかわからない不思議な感覚でした」と。


内田 そうですね。相手どうのこうのというより、本当に試合中、集中できなかったというか、変な感覚になってしまって。試合に気持ちが入り込めてないというか、何も考えられない状態で、気づいたら終わっていた感じでした。まあ、言い訳にはしたくないんですけど。


──そうですか……。


内田 周りの人からも「いつもと違った」ってけっこう言われて。その試合の映像は見返してないんですけど、そういう声を聞いて、やっぱり自分らしく戦えてなかったのかなと思いました。


──そうなった理由は分かったんですか?


内田 いえ、正直分からないんですけど、ただ、根本的に格闘技を楽しんでないせいかなというのはあったので、今はつらい練習の中で楽しみながらやるようにしています。


──ただ、そういう形で試合が終わって、また試合に向けて立て直すのは大変だったのでは?


内田 確かにしばらく落ち込みましたし、「もうダメなのかな」と思ったところも正直あったんですけど、一緒に練習している仲間の活躍だったりを見て、「やっぱり自分は格闘技が好きなんだな』と思えましたし、悔しさも芽生えてきたので、「まだやれるな」と思いました。


──今回は5ヵ月ぶりの試合ですが、そういう心境も影響したんですか?


内田 ちょっと試合は空けたいなとは思ってたんですけど、練習は別に休んだりしていなかったし、いつでも試合オファーが来たらやれるようにはしていました。そういう意味では、心のリカバリー期間にはなったかなと思います。


──そこで今回は村田健悟戦。また強敵ですよね。


内田 そうですね(笑)。自分はオファーを断ったことはないので。でも正直、自分もこんな戦績なので、もっと下の選手を当てられるのかなと思ってた部分はあったんですよ。でもこういう選手と当てられて、まだ見捨てられてないんだなと思いました。戦績以外の部分で評価してもらっているところもあると思うんですけど、まだ期待は持たれているのかなと、ちょっとうれしい気持ちになりました。


──なるほど。


内田 別に実力では、負けてるとは全然思ってないので。それを結果で出せてないというのが実力ということになるとは思うんですけど、自分は何かが破れれば、すぐにでもベルトが巻けると思っているので、そういう意味でも今回、チャンスをいただいてありがとうという気持ちです。


──改めて、村田選手についてはどういう印象ですか?


内田 アグレッシブで、華のある選手だなと思います。K-1向きというか。本当に何でもできる選手で、パンチもうまいですし、だからといって蹴りができないわけでもないし。空手からの多彩な蹴りもあるので、全体的に警戒して挑みたいと思っています。


──どう戦って、どう勝ちたいと思っていますか?


内田 戦略的なところは言えないですけど、見ている人が沸くような試合をしたいと思っています。


──攻撃力の高い強敵という意味では岩尾力戦を思い出しますが、またタイプが違うので、戦略もまた変わりますよね。


内田 あの時も戦略にはあまり重点を置いていなかったんですけど、自分も4歳の時から格闘技をやっているので、その中で経験してきたことを相手のタイプに当てはめていくというか、結局は自分のスタイルを貫くだけですね。相手がこうだから……というのは、細かいところでは考えますけど、そんなに大きくは変わらないかなと思っています。


──今はteam NOVAを拠点にしていますよね。練習環境が以前とは変わって、どういう変化がありますか?


内田 宮城にいる時は相手がいなくて、スパーリングとかもあまりできなかったんですけど、NOVAに来て実戦練習ができる相手だったり、自分より階級が上の選手も含めてたくさんいるのがいいですね。以前はぶっつけ本番という感じで試合に挑んでいたんですけど、今は練習でいろいろ試したりもできているので、そういう面では大きく違うなと思います。


──戦略面はジムの仲間と?


内田 主に里見柚己とですね。以前は弟ぐらいしかいなかったんですけど、今はいろんな人の意見も聞けるので視野が、広がる感じがありますね。もう2年ぐらい経つんですけど、生半可な気持ちでこっちに来たわけではないので、そろそろ結果を出したいです。


──水津空良選手もNOVAに移籍したりもしていますし、里見選手はじめ周りの選手たちから刺激を受けることも多いのでは?


内田 はい。もちろん仲間の勝利はうれしいですけど、その分やっぱり悔しさもあるので、その意味で切磋琢磨していきたいと思います。


──先のことは勝ってから?


内田 もちろんベルトは見据えていて、まあ、「この戦績で何言ってるんだ」って言われるかもしれないですけど……今回、無敗の村田選手に勝ったらけっこうタイトルに近づけるかなと思っているので、その意味でも大きいチャンスだなと思います。


──ここで勝ったら大きくひっくり返りますよね。


内田 はい。それに関係なく燃えてはいるんですけど、そういう意味でも気合いは入りますね。


──では最後に、改めて今回の試合に向けての“決意”を教えていただけますか?


内田 これだけさんざん負けて、戦績もこんな感じですけど、まだ自分はこんなもんじゃないと思っています。今回、自分が勝つと予想している人は少ないと思いますけど、そういうのをひっくり返してここまで来たと思っているので、自分に注目してほしいと思います。


──分かりました。ありがとうございました!
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