news

ニュース

谷川聖哉、K-Jeeとの“クルーザー級日本人No.1決定戦”に勝利「ここからが本当の勝負。今まで以上にK-1に人生を懸けないと、みんなの期待に応えられない」

 8月12日(金)福岡県内のホテルで、昨日開催された「ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~K-1フェザー級世界最強決定トーナメント~」福岡国際センター大会の一夜明け会見が行なわれた。

 谷川聖哉は、K-1福岡大会の顔のK-Jeeとの事実上「クルーザー級日本No.1決定戦」に臨み、ローキックとカーフキックを効かせて優位を進め、3ラウンドにはパンチでダウンを奪って判定勝利を収めた。

 だが一夜明け会見で谷川がまず話したのは反省の弁。「とりあえず最低限、勝てたのはよかったんですけど、課題の残る試合で。控え室に戻ったらKRESTのトレーナーや(野杁)正明さんに『全然ダメ。練習の半分も出てない』と言われて。反省の多い試合でした」

 空手からK-1に転向して、谷川がずっと課題として挙げているのが「顔面パンチの対処」で、その部分はクリアできたという。
「どんな有利でも一撃で試合が変わってしまうので、特にディフェンス面を意識してて、それは今回出来たのかなと。あと今回のテーマは『倒し切る』だったんですけど、試合になると駆け引きを優先してしまって。そこは課題として残りました」

 ポイントになったのは谷川がローキックを効かせた点だと思われていたが、実は「与座キック」(相手の奥足への三日月蹴り)だったと明かした。
「自分の持ち味は蹴りなので、ローキックもいろんな角度から当てたんですけど、ダウンを奪ったのは与座キックです。階級が違うのでスパーリングは出来ないですけど、マス(スパー)でいろんな技を吸収できるので。そこを意識してやりました」

 今後は、対外国人をテーマに戦っていきたい、と谷川。「自分はK-1 JAPAN GROUPに参戦させていただいて3年目ぐらいですけど、ずっと『日本人が自分より体格の大きい、とても強そうな外国人に向き合って、倒していく』というのを皆さんに見せたかったので。ちょっと時間は掛かってしまったんですけど、スタートラインに立てたかなと思うので。次はぜひ、中村プロデューサー、外国人と当ててほしいと思ってます」と強豪外国人選手たちとの対戦を希望した。

谷川聖哉
「今回は日本人最強決定という位置付けで、とりあえず最低限、勝てたのは本当によかったんですけど、課題の残る試合でした。控え室に戻ったら、KRESTのトレーナーなり(野杁)正明さんに『全然ダメ。練習の半分も出てない』って言われて。それが今の自分の実力でもありますし、もっと磨きを掛けなきゃなって思って。勝ったんですけど反省の多い試合でした。

(試合前に練習してたポイントと、それを試合で出せたことは)そうですね、やっぱり一撃でどんなに有利でも試合が変わってしまう階級なので、特にディフェンス面を意識しててそれは今回出たのかなっていうのと。あと今回は倒し切るっていうのを今回テーマでやってたんですけど、やっぱり試合になると駆け引きを優先してしまって、倒し切るのが出来なかったので、本当にそれが課題かなって思いました。

(K-Jee選手の一発については)一発もあるかなと思って想定内で、落ち着いて対処は出来たかなと思います。(日本人トップに立てたことは)僕はベルトを持ってないので、この試合も通過点に過ぎないです。みなさん分かってると思うんですけど、日本人のトップが世界のトップかと言われたらそうではないので。ここからが本当の勝負というか。最近僕『はじめの一歩』を読んでいて、鷹村守さんが世界に挑戦する時に一歩に言う言葉があって。『世界は人のまま入ってくるな』って、僕もその通りだなと思います。今まで以上にK-1に人生を懸けてやらないと、もちろん倒されますし、みんなの期待に応えられないと思うので、そこをしっかり考えてやりたいと思ってます。

(ダウンを取ったローキックについては)自分の持ち味は蹴りなので。ローキックという一括りなんですけど、いろんな角度から蹴ったりとか。それこそKRESTはいろんないい見本がいて、あれは実は“与座キック”なんですよ。階級は違うので、スパーリングでは使えない技ですが、マスでいろんな技を吸収できるので。そこを意識してやりました。

(与座キックは相手の足に蹴る前蹴りを)そうです、奥足に前蹴りを蹴る技です。(序盤から手応えはあった?)あれを出して1発目で効いたので。それで落ち着いて相手のパンチをディフェンスして出せたかなって感じでしたね。(サッタリ選手に敗戦を喫していたり、今後は海外勢と?)そうですね。自分はK-1 JAPAN GROUPに参戦させていただいてちょうど3年目ぐらいなんですけど、ずっと言ってる日本人が自分より体格の大きい、とても強そうな外国人に向き合って、倒していくっていうのを皆さんに見せたかったんです。

 ちょっと時間は掛かってしまったんですけど、スタートラインに立てたかなと思うので。次はぜひ、中村プロデューサー、外国人と当ててほしいと思ってます」
チケット購入