「K-1 WORLD GP」8.11(木・祝)福岡<公開練習>篠原悠人、与座優貴を倒してタイトル挑戦権を奪い取る!「楽な試合にはならないし、もし勝てたとしても厳しい戦いになる。ここで勝って一気に巻き返す」
2020年6月から3連敗を喫していた篠原だが、2021年9月の横浜アリーナ大会を皮切りに3連勝を飾り、ライト級のベルトに向けて着実に結果を残している。「KO勝ちから遠のいてるので、KOしたい気持ちはあった」とは言うものの「試合の中でペースを掴んだり、経験という部分で3R通して試合をやれたことは経験になっている」と判定決着だからこそ学ぶものもあった。
今はその経験も踏まえて「お客さんが見たいのはKO。そこは自分なりに考えてやっていて、次の試合でもKOを狙っていきますし、そういう部分は意識してやっている」と改めて“倒して勝つ”ための練習を続けている。
篠原自身「2月に与座選手が朝久選手に勝って(朝久と与座が)リマッチすると思っていたので、自分が与座選手とやる感覚はなかった。ここでやるのは意外だった」とする一方「K-1参戦前から見ていて強い選手だと思っていたので、いつかはやりたいと思っていた」という。
対戦相手としての与座については「空手家なので蹴り技がすごいのと、身体が強そうやなっていうイメージですよね。シンプルにその身体のポテンシャルが強いイメージ」と身体の強さを警戒。公開練習ではマスクで呼吸を制限してパンチを強打するミット打ちを披露し「めちゃくちゃ強い選手なので楽な試合にはならない、勝てたとしても厳しい戦いになる。そう思って、ああいう(体力的に)きつい練習というか、練習量を増やしてシンプルに手数を増やす練習をしています」と体力面の強化に取り組んでいる。
技術面で篠原が与座攻略のポイントに挙げたのがパンチと蹴りの攻防だ。「与座選手はローキックはめちゃくちゃ打たれ強そうなイメージですけど、パンチは効くと思うので、そこで勝負していくつもりです。僕が全く蹴りを出さないというわけではないですけど、僕はパンチ、与座選手は蹴りが得意なので、試合としてはパンチvs蹴りで見やすい試合になると思います」。
「もう自分も若手という年齢でもなくなってきて、中堅ぐらいかなっていうイメージなんです。例えば龍華選手はまだ20歳になったばかりですし、そういう選手が増えている中でライト級は特に粒ぞろいというか、強い選手がい多いと思います。そのなかで自分をアピールしていくためにも、どういう試合ができるか。それがポイントだと思います。
(もしランキングがあるなら自分はどのくらいに位置している?)西京選手とかゴンナパー選手に負けてるので、そこのリベンジも含め自分的には5位以内には入ってるかな、ぐらいのイメージです。僕は与座選手が1位だと思っているので、ここで勝てば一気に巻き返せると思います」
「初めてKrushのベルトを獲ったときも2回目のチャンス(最初の王座決定トーナメントでは初戦敗退)だったんですけど、あの時ももしベルトを獲れなかったらやめようと思うぐらいの気持ちでした。今回もそれと同じぐらいの気持ちで、K-1のラストチャンスだと思っています。どの試合も重要で大事な試合ですけど、今回は特にベルトがしっかり見えてるというか、ここしっかり勝ってアピールできればタイトルマッチも近いと思う。明確なビジョンが見えた上での試合なので、かなり気合いが入っています」
篠原は自らの力で念願の王座挑戦を手繰り寄せることができるのか?