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「K-1 WORLD GP」8.11(木・祝)福岡<インタビュー>与座優貴「ここで篠原選手をしっかりと倒せば、自分の価値ももっと上がると思う。誰が来ても迎え撃つ、やってやるぞっていう気持ちです」

 8月11日(木・祝)に福岡国際センターで開催される「ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2022 JAPAN」の[K-1ライト級/3分3R・延長1R]で篠原悠人と対戦する与座優貴のインタビューを公開!

──前回2月のK-1東京体育館大会での朝久泰央選手との試合を振り返ってみて、改めてどんな感想をお持ちですか?

「気持ちと気持ちの戦いだったような気がしますね。やっぱり相手がチャンピオンということもあって、最後苦しい場面でも意地で反撃してきたと思うんですけど、そこを自分の意地が上回ったのかなと思います。あの試合はすごい自信に繋がっていますし、今はライト級の選手、誰とやっても負ける気がしないです」

──スーパーファイトながらK-1初参戦でのチャンピオン撃破は反響も大きかったんじゃないですか?

「自分的には多少の不安はあったんですけど、試合前に『勝てる』と言っていたのはハッタリじゃないんですよ。本当に勝てると思っていたし、確かに反響は大きかったですけど、僕の中では『だから言ったじゃん!』という感じです(笑)。自分で自分のことを信じていたので、思い描いていたようになったなという感じです」

──前回の勝利で次は朝久選手とのタイトルマッチを期待していたと思うのですが、朝久選手の怪我もあり、今大会では篠原選手とのスーパーファイトになりました。オファーが来た時はどのようなお気持ちでしたか?

「正直、タイトルマッチしか見えてなかったので、多少落ち込んだんですけど、これが武尊さんだったら試合をやるのかなとか、いろいろ考えたんですよ。で、ジムの代表の(渡辺)雅和さんにいろいろ相談する中で『やってやるか』っていう気持ちになりましたね。朝久選手に勝った時、『文句がある選手がいるなら倒していく』ってマイクで言ったんですけど、その自分の言葉もあったんですぐに切り替えました」

──同じジムで大一番を控えていた武尊選手を間近で見ていて、その姿は学ぶところがありましたか?

「やっぱり自分の憧れであり目標なので、ああいう存在になるには真似というか参考にしている部分はあります。それで雅和さんに『武尊さんならやりますかね?』って聞いたら『やるぞ』って言われたので、じゃあ俺もやるかと」

──カード発表記者会見では「チャンピオンというマインドで強豪選手を潰していく」とおっしゃっていました。

「これについては『俺がチャンピオンだ!』と悪い意味で調子に乗っているわけではなくて。今の僕は自分にメリットのある試合だけをやっていてもいけないと思うし、この試合に自分にメリットがあるかないかで言ったら、そこまでないと思います。もし負けたら『タイトルマッチやれるの?』って話になってくるんで。でも、強豪の篠原選手をしっかりと倒して勝てば、自分の価値ももっと上がると思うんですよね。チャンピオンの怪我がいつ治るかは分からないし、篠原選手に勝っても次は、例えばゴンナパー選手とっていう話が来るかもしれない。誰が来ても迎え撃つ、やってやるぞっていう気持ちでの発言ですね」

──逆に朝久選手を倒したことで、自分が相手にとっていい獲物になったという感覚はありますか?

「ただ、選手たちからの自分に対する評価って、そんなに高くないと思うんですよ。もしかしたら『いつでも行けるっしょ』ぐらいに思われているのかもしれない。そうじゃないってことをこの試合で見せつけるというか分からせたいですよね。篠原選手が自分のことを評価してくれていたのはちょっと意外だったんですけど、僕を評価してくれる選手ばかりじゃないと思うし、そういう選手たちは試合で分からせていきたいですよね。まだ自分のことを強いとは思えないですけど、気持ちの勝負で負けることはないと思うので、そこを試合で見せていきます」

──その篠原選手に対してはどんな印象をお持ちですか?

「なんか巧いし、選手としてカッコいいなって思います。入場とかカッコいいですよね。ただ、選手としての苦労は自分のほうがしてきたのかなと思います」

──そこは空手時代も含めてということですよね。逆に篠原選手は苦労知らずに見えるっていうことですか?

「そんなことはないですけど、自分のほうがいろいろ味わってきたかなとは思いますよ。だから、次の試合で苦しい展開になっても、気持ちの勝負で負けることは絶対にないと思います。ただ、一瞬の隙を突くパンチも巧いので、そこを気をつけつつ試合に挑みたいですね」

──K-1 JAPAN GROUPでは今度で3戦目ですけど、これまで潜ってきた修羅場の数が違うという自信がありますか?

「ここの試合数でいったら3試合なので、自分のことを何も知らない人からしたら、ポッと出がとか、あんまり試合してないのにみたいに思う人が少なからずいると思うんですよ。ただ、その3試合をするまでに凄く時間がかかったし、言わせておけばいいかなって思っています。だから他の選手より1戦1戦に懸ける重みと覚悟が違うと思うし、本当にどんな展開になっても絶対に勝つ。引きずり込もうが何しようが勝ちますね」

──そういう声は試合でねじ伏せていくということですね。

「そうですね。この2月の試合がいい例だと思うし、本当に自分の評価もガラッと変わりましたからね。勝ち続けていけば道も開けてくると思うので、今後も1戦1戦落とさず、しっかり勝っていきます」

──ここで勝ってタイトルマッチというのが理想の展開だと思いますけど、そうならなくてもドンドン試合をして力を見せていきたいというお考えですか?

「ベルトっていうものがないだけで、自分はチャンピオンに勝っているわけだし、篠原選手と決まるまではタイトルマッチに懸けていたんですけど、今はそこまで気にしていない気持ちもありますね。もしチャンピオンになったとしても、どのみち全員とやっていくと思うし、その順番が少し変わるだけですからね」

──会見では「2月の試合から進化したところを見てほしい」とおっしゃっていました。K-1ルールへの適応も含めて手応えが掴めている感じですか?

「KRESTはガチスパーリングの日があって、今までそこでやられていた選手とやりあえるようになってきたんですよ。それは自分が本当に強くなっているということだし、自分自身でも感じられているので、あとはその成果を試合で出すだけだなと思います。その出すだけっていうのが一番難しいんですけど、練習通りの実力を出せれば負ける気はしないですね」

──分かりました。あと会場が朝久選手の地元の福岡ですし、チャンピオンも来場予定です。それは意識しますか?

「試合間隔が空いたことでさらにヤバいなって思わせたいですね。『8月にやっとけば良かった…』って。自分はこれからもドンドン成長していくので、とりあえず8月にヤバい勝ち方をして、チャンピオンに『ヤバいな』って思わせたいですね」

──以前、野杁正明選手が「与座が使う与座キックという技がある」と言っていましたが、空手出身の与座選手がKRESTに与えている影響も大きいんじゃないですか?

「スパーはひらめきで普通ではやらないことを結構やるんですよ。そういう自分の技を正明さんとか自分より強くて影響力のある人がやってくれて、みんなが知ってくれるのは嬉しいですね」

──前回は削り合いの展開になりましたが、今回はどういう試合にしたいですか?

「あれは朝久選手用の戦い方で、トレーナーと正明さんと作戦を練ってああいう戦い方になっただけ。次の試合はある程度自分の中で戦い方を決めているので、また違う戦い方になると思います。そこに注目していてほしいですね」
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