2020.06.29

 6月29日(月)、都内にてK-1実行委員会より、Krushに関しての新たな発表があった。会見に出席した中村拓己K-1プロデューサーが新たに発表したのは、「Krush Evangelist(クラッシュ・エヴァンジェリスト)」という役職の創設だ。「Evangelist」とは、伝道師という意味があり、「Krushをたくさんの人に知ってもらう、Krushを幅広くアピールする役職」として新設することにしたという。

 そして、このKrush Evangelistに就任したのは、かつて“ナオキック”の愛称で親しまれ、Krushのリングでも活躍した元ファイターの石川直生さんだ。石川さんは現在Krush中継の解説を務めているが、Krush Evangelistという新たな役職に就くことで、さらに幅広くKrushを世の中に伝えていく役割を担う。

 会見に出席した石川さんは、冒頭で「KrushはK-1の2軍じゃない」ときっぱり。「今の選手たちがK-1のリングを目指したいというのは当然のこと。その前にKrushのリングでお客さんを総立ちにするという経験をして初めて、K-1のリングに上がる資格が手に入る。それぐらいの想いを持ってほしい」と熱く語った。

 石川さんが考えているのはKrushの価値の再構築だ。ファンにKrushの魅力を伝えるのはもちろんだが、現在のK-1のリングの中心を担う武尊や卜部兄弟、木村“フィリップ”ミノル、山崎秀晃の名前をあげ、「彼らはかつてKrushのリングでお客さんを熱狂させていた時代がありました。リングの上の強さだけではなく、プロとしての圧倒的なパーフォーマンスをしてきたという実績があるからこそ、今の彼らのカリスマ的な魅力があるということを忘れないでほしい」と、Krushに上がる選手たちにも意識改革を促す。

「K-1からオファーが来ないことにがっかりするのではなく、Krushのリングに上がっていることに誇りを持ってほしい」という気持ちにさせるのが、石川さんの狙いだ。

その先頭に立つのがKrush Evangelistとしての役割というのが、石川さんの認識。まだ、何をやるかは「いい意味で白紙なんですよ」とのことだが、「Krushじゃなきゃ出せない緊張感とか臨場感がある。KrushとK-1の違いっていうものを、これから明確に明言化していくことが僕のミッション」と、やるべきことの方向性は頭の中で固まっているようだった。

 石川さんのKrush Evangelistとしての仕掛けに今後も注目だ。

中村拓己K-1プロデューサー
「ここでKrushから新たなお知らせがあります。KrushはK-1 JAPAN GROUPの一ブランドとして開催して、私がK-1プロデューサーとして、K-1 JAPAN GROUPを統括する立場として、今までKrushの記者会見にも出席してコメントしてきました。今後もそれと変わらず、同じ形でKrushを運営してくことになっているのですが、僕とは別にKrushをたくさんの人に知ってもらう、Krushを幅広くアピールする役職を新たに設けることが決定しました。では、早速、役職名を発表させていただきます。「Krush Evangelist(クラッシュ・エヴァンジェリスト)』という役職を、新たにKrushで設けることになりました。Evangelistという言葉なんですけど、これは伝道師という意味で、名前の通り、Krush EvangelistにはKrushとは何か、Krushを伝えていく人、メッセージを込めて、この名称にしました。

 そして、このKrush Evangelistに石川直生さんが就任することが決定しました。ご存じの方も多いと思うんですけど、石川さんは現役時代、プロのファイターとしてKrush創成期から活躍して、本当にKrushの中で熱い闘いを見せてきたファイターです。現在はKrushの解説を務めていただいて、Krushという場所を盛り上げていただいています。本当にいつも熱いコメントで選手に激をしているのを、解説を通して僕も聞いてるんですけども、今回、このKrush Evangelistという役職を考えた時に、最も相応しい人物は石川さんじゃないかなと思って、こちらのオファーをしたところ、快く引き受けてくださいました。

 今後は石川さんにKrush Evangelistとして、我々K-1 JAPAN GROUPが持っているメディア、公式サイトであったり、YouTubeチャンネル、ここへの出演であったり、また、Krushに関しては前日会見に石川さんには登場していただいて、試合に向けてのコメントだったりをいただきたいと思っております。その他、SNSでの情報拡散をお願いしておりますし、これをきっかけにいろんなことを石川さんと一緒に仕掛けていって、このKrushという場所をドンドンドンドン盛り上げていきたいなと思っています。では、ここで石川さんから一言、メッセージをいただきたいと思います」

石川直生
「まず、5年前に引退記者会見をさせていただいた時と、同じ場所でこうして記者会見をさせてもらえることを光栄に思っています。『今日はKrushとは』という話をさせてもらいたいと思います。まず、KrushはK-1の2軍じゃない。Krushは11年前に誕生した時に、選手、スタッフ、ファン、みんなで大切に育ててきたイベントです。かつてのK-1が消滅して、Krushが誕生した時、各団体のトップクラスの選手が、みんな『Krushに上がりたい』、そういうふうに言った立ち技格闘技界の希望の星でした。そういう中で生まれた数々の試合が、その価値が高まることによって、生まれたのが今のK-1です。もう一回言います。KrushはK-1の2軍じゃない。今の選手たちがK-1のリングを目指したいたというのは当然のことだと思います。だけど、その前にKrushのリングでお客さんを総立ちにするという経験をして初めて、K-1のリングに上がる資格が手に入る。それぐらいの想いを持ってほしいです。

 武尊、卜部兄弟、木村ミノル、山崎秀晃、彼らはかつてKrushのリングでお客さんを熱狂させていた時代がありました。リングの上の強さだけではなく、プロとしての圧倒的なパフォーマンスをしてきたという実績があるからこそ、今の彼らのカリスマ的な魅力があるということを忘れないでほしいです。K-1からのオファーが来ないことにがっかりするのではなく、Krushのリングに上がっていることを誇りに思ってほしい。そして、そこから上を見つめてほしいです。僕は現役時代、あとちょっとのところでKrushのベルトを巻くことができませんでした。だからこそ、Krushのベルトの価値を知っているし、ベルトを巻くことの重みを、難しさを知っています。僕はKrushのリングで人生を学びました。

 そして、それは引退した今でも一生胸を張っていける大切な宝物になっています。これからはKrushのという学校の卒業生の一人として、Evangelist、伝道師として、Krushの価値をファンの皆さんだけはなく、選手たちにも伝えていきたいと思っています。まあ、また暑苦しい奴が戻ってきたなと思われるかもしれないですけど、ちょっと暑苦しいぐらいがKrushには調度いいと思っているので、これからもまたよろしくお願いします。

(石川さんはどんな活動をしていきたい?)実はこれも皆さんとミーティングを重ねて、どういうことをやっていくっていうのは、今のところ、いい意味で白紙なんですよ。僕が何年この肩書で仕事をさせてもらえるかわからないんですけど、今までなかったものを切り開くっていうことが僕の好きなことなので。このあとに僕に続くEvangelistが出てくるかもしれないですけど、あとに続く存在のためにも、こんなことができるんだっていうのを、楽しみながら作り上げていきたいとなと思っているので、ポジティブな意味で白紙なんですね。今、Krush、K-1はファンの皆様をダイレクトに受け止めて参考にしている部分が多いと思うので、そういうところも参考にさせてもらいながら、いろんなことに挑戦していきたいなと思います。

(KrushでK-1を凌ぐようなイベントをしたい?)Krushじゃなきゃ出せない緊張感とか臨場感があると思うんですよ。例えば、かつての山崎秀晃vs木村ミノルとか。ああいう試合って再現できないと思うんですよね。じゃあ、あの試合がさいたまスーパーアリーナでやったからと言って、同じ質になるかと言ったら、また違う質だと思うんですよ。後楽園ホールという1500人から2000人の箱で体験できる緊張感っていうものを、Krushじゃなきゃできないマッチメイクってあると思うんですよね。例えば、何年か前のK-1のトーナメントの決勝戦、卜部兄弟の対戦がありましたよね。あの試合は僕の中ではKrushだったんですよ。もちろんK-1の決勝戦だったんですけど、Krushだったんですよ。その言葉にするのは難しいんですけど、Krushっぽいということを、これから僕の中で明言化していきたいなと思っているんですよね。KrushとK-1の違いっていうものを、これから明確に明言化していくことが僕のミッションなのかなと思います」

 

選手登録