2020.03.19

 3月19日(木)東京・新宿区のGENスポーツパレスにて、3月22日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~」の[K-1 WORLD GPウェルター級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で王者・久保優太と対戦するジョーダン・ピケオーが公開練習を行った。

 公開練習では軽めのミット打ちに終始し「(会長の)マイクやトレーナーからも試合前に手の内を明かさないというのは教えられてきたことだ。だから今回は軽く慣らすパッドワークにした」と笑うピケオー。相変わらずのリラックスした表情だが「コンディションはいつも通り万全だ」とベルト獲得に向けて調整に抜かりはない。

 対戦の話が浮上してから1年以上が経ち、待ち焦がれたタイトルマッチ。ピケオーは「タイトルマッチのオファーをもらったことは本当に嬉しいし、今はタイトルを獲るチャンスをものに出来ることに興奮している」とその喜びをストレートに表現する。普段は対戦相手にリスペクトを示すピケオーだが、この試合が決まるまでSNSなどで久保に攻撃的なメッセージを送っていた。

 そのことについてはピケオーは「自分が久保と戦う感じになっていたのに、実際に戦ったのは城戸だった。その試合のあと久保が怪我をしてさらに後になってしまったが、SNSの投稿は試合を面白くするための冗談だよ」と試合を実現させるためのピケオーなりのプロモーションだったと明かす。

 K-1王者としてウェルター級のベルトを2度防衛し、他団体の数々のベルトも手にしてきた久保を「確かにK-1以外にもKrushやGLORYのタイトルなど輝かしい成績を残しているし、そこはリスペクトしている」と評価しながらも「俺も彼に勝るぐらいのキャリアを積んできたし、劣ることはない」と自らもスーパー・ウェルター級で強豪と鎬を削ってきた自負がある。

 久保は「自分はピケオーにとって苦手なタイプ。(ピケオーが)今まで戦ってきた選手で自分よりカウンターが上手い選手はいなかった」と、ピケオーにとって自分は天敵だと分析していた。

 そのことに対してピケオーは「久保は確かにカウンターの凄いテクニックを持っているが、俺もトレーニングでカウンターの上手い選手と散々やってきたし、どういうふうに戦えばいいか戦術は持っている」とカウンター対策も万全。

「ヤツがどんなに良いカウンターを決めても、自分は常にプレッシャーをかけて前進するスタイルは崩さない。だから凄く良い試合になると思う。カウンターを当ててこようが、それ以上の攻撃を浴びせて倒すだけだ」と絶対の自信を持つファイトスタイルを貫く。

 試合前に久保が離婚の危機に陥っていたと聞き「個人的な問題なので何とも言い難いが、今の奥さんとそのまま上手くやっていけばいいんじゃないの」と久保に同情を示しながらも「ただ彼を倒すのでベルトは失うことになるだろう」とベルト奪取を宣告。過去、スーパー・ウェルター級のトーナメントで2度とも決勝で敗れてきただけに「最終的にはトーナメントでベルトを勝ち取ることが1つの夢ではある。ただ今回こうやってタイトルマッチが実現したことは嬉しいし、このチャンスを確実にものにしたい」とまずはウェルター級のベルトを手にし、そしていずれはトーナメントで新たなベルトを勝ち取りたいと語った。

 ピケオーはスーパー・ウェルター級との二階級制覇を目指すことも明言しているが、同日に行われる第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントについては「城戸はファニーなヤツだし勝ってほしいが難しいだろうね」と城戸にエールを送りつつ外国人勢の優勝を予想。最後に「既に愛してくれているファンのみんなには感謝を伝えたい。今回しっかりとベルトを獲って、引き続きK-1の全大会に出られるような存在でありたい。タイトルも防衛し、ファンのためによりK-1が盛り上がる試合をやり続けていきたいね」と“K-1の顔”になりたいとファンに誓ったピケオー。

 エキサイティングな戦いと陽気な人柄で日本人の心を掴んだ男は、3月22日、K-1のベルトを腰に巻くことになるのか?