2019.12.12

 東京・足立区のPOWER OF DREAMにて、12月28日(土)愛知・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催される“K-1冬のビッグマッチ 第2弾 名古屋”「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~初代女子フライ級王座決定トーナメント&スーパー・ライト級タイトルマッチ~」の[スーパーファイト/-56kg契約/3分3R・延長1R]でスリヤンレック・オーボートー.ガムピーと対戦する武居由樹が公開練習を行った。

 6月の世界最強決定トーナメントを3試合連続KOで優勝し、改めてスーパー・バンタム級の絶対王者としての強さを証明した武居。「ずっと追い込んでいたので疲れは溜まっていますが、あとはいつも通りです」と語るように、公開練習ではPOD特有のリズミカルなコンビネーションと左ストレートや左右のミドルの強打も織り交ぜたミット打ちを披露した。

 今回対戦するスリヤンレックはムエタイ軽量級屈指の激闘派として知られる強豪で、蹴りを主体とする選手が多い現在のムエタイ界でも異彩を放つハードパンチャー。武居自身も過去最強レベルの強敵だと認識しており、試合も細かく分析した上でその印象を語る。
「試合を見た感じだと打ち合い上等のスタイルで、ガンガン前に出てきて気持ちも強い選手ですよね。本当にけっこうヤバイ選手だなって感じてます。武尊選手みたいな感じのイメージを持ってもらればいいのかなと思います。ダウンを奪われてもすぐに立ち向かっていく気持ちの強さにパワーもあって、その上でムエタイの技術もしっかり出来る選手なんで穴は少ない選手ですよね。だからその少ない穴をどんどん突いていきたいと思っています。研究していくうちに穴はちょいちょい見えてきて、試合映像もけっこう見たし、会長と作戦を練って大分イメージは固まってきた感じですね」

 かつて「あまり自分は激闘はしたくない。試合を完全にコントロールして、それで倒すというのが目標」と理想のファイトスタイルを語っていた武居だが、今回の試合に向けた事前インタビューでは珍しく激闘宣言が飛び出した。

「僕はあまり殴って殴られてみたいな試合は好きじゃないんですけど、前回の両国大会の時に見ている人はそういう試合が好きなんだなと感じました。また気持ちを見せる試合をやってみても良いのかなとは思ってます。激闘になるかならないかはお楽しみにって感じで(笑)」

 武居の激闘宣言は“もらわずに当てる”が身上の古川会長の考えとは相反する考えであり、試合後恒例となっている会長の採点では0点をもらいかねない戦い方かもしれない。

 武居は「気持ちで倒すか技術で倒すか、どういう戦い方になるかはまだ言えない」と具体的な戦い方こそ明かさなかったものの「スリヤンレックは気持ちのぶつかり合いをやってみても面白くなる相手。それだけ熱くなれるものを感じるファイターですね」と闘志を燃やす。

「スリヤンレックのような本当にK-1向きのムエタイ選手とやって盛り上げるのが一番かなと思います。正直スーパー・バンタム級では日本人選手ではもうやる選手はいないと思ってるんで、強いタイ人だったり外国人選手とやるのは凄い楽しみですね。そういう意味ではスリヤンレックはうってつけの相手です」

 今回はフェザー級での試合も見据えての一戦だったが、弟分の江川優生が11月に圧倒的な強さでフェザー級のベルトを戴冠したこともあって「そこは江川次第だったんですけど、フェザー級は江川が獲っちゃったんで、-56kg契約でやる意味はあんまりなくなっちゃったのかなって思います(笑)」と今後もしばらくスーパー・バンタム級での戦いを考えている。

 一方でスリヤンレックはフェザー級近辺の契約体重でも試合をしているファイターで「軽量級の1kgはでかいと思うので、56kgでやる武居がどれだけパワーがついたのかを見てほしいですね。55kg以上でやるのは今までなくて、1kgの差でも本当に大きいので通用するか自分でも楽しみですね」とパワーという面でもスリヤンレックに対抗できるか、未知の領域を体感したいと語る。

 続けて「K-1チャンピオンとして僕は強い選手と戦うしかない。みんなが日本人選手の誰々と見たいと言うならばそれでも構いません。現状日本人選手で僕の相手になる選手は正直いないと思ってるんで、だったらどんどん強い外国人選手を倒していってK-1を世界に発信できればなと思ってます」と王者としての矜持を見せた。

 最後に「K-1初の名古屋大会なので初めて見にくる人も多いと思います。そこでK-1と武居由樹というものがどういうものか、初めて見に来る人にそれを見てもらいたいですね。試合は半年ぶりになるんですけど、試合を半年間待ってくれた人もいると思うし、その分すごいKOで倒せたらいいなと思っているので、僕がどうやって倒すのかぜひ見に来てください」とファンにメッセージを送った武居。ムエタイ屈指の激闘派スリヤンレックとの一戦は、武居の新たな一面を引き出すことになるのか?