2017.11.04

 11月4日(土)東京・新宿区のGENスポーツパレスにて、東京・後楽園ホール「Krush.82」の前日計量・記者会見が行われた。

 対戦カード発表記者会見から互いに危険な言葉が飛び交っていた王者・寺戸伸近vs挑戦者・久保賢司の-55kgタイトルマッチ。決戦を明日に控えた前日会見・調印式で両者が顔を合わせると、会見場には異様な緊張感が張り詰めた。

 その中で先にマイクを持った挑戦者の久保は「今、寺戸伸近には憎しみしかありません。明日見せるものは暴力です」と今まで以上に物騒な言葉で試合に向けての心境を語った。

「ここにいる寺戸伸近は格闘技界のレジェンドです。最大の敬意を持って二度と立ち上がれないように沈めることが僕なりの彼への鎮魂だと思っていました。でも試合が近づくに連れて感情が変わってきて、今は寺戸への憎しみしかありません。だから明日見せるのは暴力です。何のリスペクトも感情もない暴力を見せます。寺戸を殴って蹴って破壊して、ベルトを奪って地獄に突き落としてやろうと思います。

 いつも練習の時はどうやったら勝てるかなと考えてやるんですけど、今回はシンプルに殴って蹴って壊してぐちゃぐちゃにしたいと思ってやってきました。どんな練習の時でも、寺戸の顔を思い浮かべて殴り続けてきました。パンチも蹴りも全部を使って破壊してやろうと思います」

 この久保の発言を受けて王者・寺戸は「いよいよ明日試合だなという気持ちです。いつも思うのは勝つことがみなさんへの恩返しになるので、自分の試合をして勝ちたいと思います」と静かに挨拶。

「僕はKrushもK-1も格闘技というものはスポーツだと捉えているので、明日はスポーツマンらしく敬意を持って倒しに行きます。相手は憎しみとか言っていますが、それだったらその辺でやればいいし、俺は試合をやるだけですね」と久保とは対照的な言葉を続ける。

 しかし質問がベルトに及ぶと「ベルトはチャンピオンが守るべきものだと思うので、しっかりベルトを守ります。相手はベルトはいらないと言っていますが、俺はそういうやつにベルトを譲る気はありません」と寺戸。

「今Krushには鎬を削っている若い選手たちがいます。ここで俺がベルトをこいつに渡しちゃうと、若い選手たちにも失礼だと思うので、どうやってでも勝ってベルトを守りたいと思います」と王者としての自負と責任を言葉にすると「明日の試合をクリアすることが最低条件ですが、ベルトを防衛したあとはK-1のベルトを狙いたい」とK-1王座への挑戦を口にした。

 久保にも同様にベルトについての質問が挙がるが「今は明日のことしか考えてなくて、ここにいる寺戸を早くぶん殴りたいって気持ちです。ベルトには興味がないのですが(寺戸が)大事そうにしているので、その大切なベルトを奪い取って、地位も名誉も称号も取り上げて地獄に落としたい。そういう意味でベルトを獲ることには意味があるかなと思います」と寺戸への憎しみを続けた。

 会見の最後にファンへのメッセージを求めると、久保は「Krushのリングでは様々な激闘や名勝負が生まれてきましたが、ここまで相手を嫌い合って、憎しみ合ってる試合は初めてだと思います。明日のリングがどうなるか楽しみです。明日はKrush史上、最も残酷な結末になるでしょう」と不気味な通達。

 寺戸は「自分の中では勝つことが最低条件で、応援してくれる人への恩返しが勝つことです。“サクッと”勝って次につなげたいと思います」と徹底的に久保を相手にせず。フォトセッションでも顔をにらみつける久保を完全無視していたが、最後の最後で寺戸もじっと久保をにらみつけて、フェイス・トゥ・フェイスで視線が交錯した。

 まさにKrush史上最もお互いの憎しみがぶつかり合う明日の-55kgタイトルマッチ。王者・寺戸が無慈悲な強さで久保を叩き潰すか? それとも挑戦者・久保が宣言通りに寺戸を地獄の底に叩き落すか?

 

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