2020.06.12

 6月12日(金)、都内・ウィラサクレックフェアテックスムエタイジム三ノ輪にて、6月28日(日)新宿FACE「Krush.113」の[Krushライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者・篠原悠人と対戦する王者ゴンナパー・ウィラサクレックが公開練習を行った。

 同大会で3度目の防衛戦に臨むゴンナパーは、ジム内のリングを使って2分1Rのミット打ちを公開。前回の1月25日の「Krush.110」での横山巧戦から約5カ月経っているものの、切れ味鋭いキックやパンチを披露し、集まったマスコミを唸らせた。

 公開練習後、囲み取材に応じたゴンナパー。緊急事態宣言の出ていた期間もトレーニングに励み、篠原とのタイトルマッチに向けて備えてきた。今回の篠原戦はゴンナパーにとっては絶対に負けられない試合。自身が保持するKrushライト級王座を守ることはもちろん、2018年12月8日にエディオンアリーナ大阪で開催されたK-1ライト級世界最強決定トーナメントの一回戦で、篠原に喫したKO負けの借りを返さなければならないからだ。

 まず、10カ月ぶりの再起戦となった1月の横山戦について「試合は良かったが動きはまだ遅かったと感じた。以前のようなキレがなかった」と反省の弁を述べたゴンナパー。しかし、今回は篠原対策も含めたトレーニングを重ね、コンディションも万全の状態に持ってきたという。

 実は前回の篠原戦の直前に父親が倒れるというアクシデントもあった。ゴンナパー自身も家族を支えるためにタイに緊急帰国するなど、試合の出場自体も危ぶまれ「気持ち的に整理できない部分もたくさんあった」と、精神的に苦しい中での試合だった。しかし「今回はしっかりと準備して試合ができる」と、1年半ぶりのリベンジ戦に燃えている。

 その後、父親の他界という不幸はあったものの、現在は精神的にも落ち着き、「前回とは違う結果になるだろう。ダウンやKOという結果もありうる。当日、どちらが強いのかハッキリさせよう」と自信たっぷりだ。篠原が「自分はゴンナパーと相性がいい」と発言していることを聞いても、「本当に相性がいいかどうかっていうのを今回確かめてみるといいだろう。多分違っていると思うよ(笑)」と一笑に付した。

 これまで同じ相手に2連敗をしたことがないことも、ゴンナパーが篠原戦に「100%だ」と自信を見せる理由の一つ。「今回は必ず勝たなければいけない試合」と自身にプレッシャーをかけつつ、そのプレッシャー自体が試合へのモチベーションにつながっているという。

 Krushのベルトを防衛した後はK-1の王座獲りも視野に入れている。ゴンナパーは、現K-1ライト級王者の林健太に2017年にKO勝ちを収めている実績がある。王者の林も「ゴンナパーと戦いたい」という発言をしていることもあり「機会があればやりたいと思っている。ずっとその機会を待っているんだ」と意欲的だ。

 最後に、「6月28日の試合では必ず全力を出して、おもしろい試合にしようと思っている。長い間、待ってくれたファンを楽しませるような試合にしたいと思う」と誓ったゴンナパー。復活した“ムエタイ大魔神”のファイトが、大会の延期が続いて鬱屈したファンの気持ちも晴らしてくれそうだ。

 

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