2017.09.28

宮田充K-1プロデューサーが大会のテーマ・総括など、プロデューサーとしての目線で語るコーナー。今回は「Krush.80」9.8(金)後楽園大会を総括します!

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――初代女子-45kg王座決定トーナメントは松下えみ選手とCOMACHI選手が決勝に勝ち上がる結果になりましたね。
 
「『女子-45kgは私の階級』と言っていた平岡選手が、準決勝で敗れたのは1つのポイントですね。平岡選手は周囲の期待も大きいし、応援してくれる人も増えていたタイミングでのトーナメント開催だったと思います。でも今回負けたということは、まだ王者になる実力ではなかったということなので、この負けをしっかり受け止めて、どう今後の自分の糧にするかだと思います。今回、女子-45kgのベルトが出来ましたけど、今回のトーナメントだけのベルトではなく、これから始まっていく階級のベルトです。そういう意味で、現時点では松下選手の方が、ガッツや戦術など全ての面で上回っていたと思います。あと松下選手が『Krush関係者の人の思惑通りには行かなかった』と発言していましたが、そういう思惑みたいなのはズバリ言って、僕はないです(笑)。

 東京以外の選手でも外国人選手でもオファーした以上は、勝った選手がストーリーを作っていくものなので、今までも外国人選手が勝てば外国人選手を中心に考えてストーリーも作ってきました。だから36歳・静岡在住の松下選手と19歳・福岡在住のCOMACHI選手の決勝になったからには、2人のベルト争いを全力で盛り上げていくのが我々の仕事です。あと今回、女子の2試合とも白熱した勝負になって、お客さんも沸いてくれましたが、それは第1試合から第3試合までが凄く緊張感の張り詰めたいい試合だったことが大きいですね。特にポイントは、第3試合の登坂(匠)くんのKOでした」
 
――今、名前が上がった登坂選手は約2年のブランクを経てからの復帰戦で素晴らしいKO勝利でした。
 
「登坂くんは色々と悩んだこともあって所属ジムを変えて、山内(佑太郎)くんとはまた違う意味でブランクが空きました。その中でHALEO TOP TEAMの三崎(和雄)さんたちに支えてもらい、山内くんや牧平(圭太)くんの仲間になったことが凄く力になっているように見えましたね。試合は登坂くんの良いところが出たんですけど、登坂くんが休んでいた時に-55kgで頭角を現した選手もたくさんいますし、過去に因縁のある選手もいる。K-1のスーパー・バンタム級やKrushの-55kgで、登坂くんがキーマンになっていくと思います。-53kg王者になった軍司(泰斗)くんもそこに絡んでいくと思いますし、楽しみですよね」
 
――第2試合では里見柚己選手が連敗を止めるKO勝利、第1試合では鈴木勇人選手がキャリアで勝る眞暢選手から勝利を収めました
 
「里見くんはこれが今年5試合目で、連敗中の試合だったんですよね。実際に試合でも1R・2Rは渡辺(武)くんに上手く戦われましたけど、最後まで諦めずに3Rにチャンスを逃さないで倒して勝てたのは良かったですね。鈴木くんは、身体のサイズも大きくて蹴りで試合を作っていける選手だと思いますし、ミドルキックも強くなっています。ここで自信をつけたでしょうから、今後-65kg戦線でどんどん強い選手との試合を考えてみたいです」
 
――プレミナリーファイトについてはいかがでしたか?
 
「第1試合の川口拓真vs和希が一番良かったですね。和希くんは、まだキャリアが1戦だったので川口くんが勝つかなと思っていたら、凄く堂々と戦って勝利しました。あれを見て、いまTRY HARD GYMさんは本当に良い状態なんだなと感じました。特に僕は、チーフセコンドを務めていたHIROYAくんが印象に残っています。いま試合は休んでいますけど、彼の存在が選手たちにとって支えになって、TRY HARD GYMさん全体が良い方向に向いていると思いました。10月1日の大会では安保(璃紅)くんの防衛戦も控えていますし、そのときのセコンドワークも楽しみです」

 

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