2017.09.14

 宮田充K-1プロデューサーが大会のテーマ・総括など、プロデューサーとしての目線で語るコーナー。今回は「Krush.80」9.8(金)後楽園大会を総括します!

――「Krush.80」も大盛況のまま終わりました!大会全体を振り返っていかがですか?

「今大会、これはたまたまなんですけど、それぞれ前回の試合で敗れている選手が多い大会でした。渡辺武をKOした里見(柚己)くんだったり、第2代-53kg王者になった軍司(泰斗)くんだったり、前回の敗戦を糧にしていた選手が多かったのが凄く印象的でした。KO決着は前回の名古屋大会と比べると少なかったのですが、最後の-53kg王座決定戦でしっかり締まった大会だったと思います」

――メインイベントの第2代-53kg王座決定戦は、王者になった軍司泰斗選手の強さはもちろん、隆聖選手の底力を改めて感じる試合でした。

「(ドージョー)シャカリキさんは若い会長さんを中心としたチームで、Krushで活躍しているプロ選手は隆聖くんと石塚(宏人)くんの2人くらいなんですね。逆にプロ選手の多い、K-1ジム総本部チームペガサス所属の軍司くんと対戦するという試合でした。結果的には、最後まで諦めずに良い攻撃をヒットさせていた軍司くんの圧勝でしたが、試合後に敗れた隆聖くんに会ったんですけど、本人は前向きですし、まだ若いので、今後またキャリアを積んでタイトルマッチまで上がってくるファイターだと思いました。

 王者になった軍司くんに関しては、5月の「KHAOS.2」で龍矢くんに負けたことが大きかったのかなと思いますね。軍司くんのキャリアの中での2敗は、昨年2月に武居(由樹)くんに負けた試合と今年5月に龍矢くんに負けた試合です。軍司くんは今年3月に-53kgの次期挑戦権を手に入れてちょっと気が抜けてしまって、龍矢選手に負けてしまったのかな、と。でもこの4カ月間、負けたことをバネにどんな練習をしたか分かりませんが、鋭さを増してベルト獲得に向けて王座決定戦に臨んでくれた思います。軍司くんは、K-1アマチュアから見ていた選手ですが、試合をする度に自信も付いて、今回王者になったことでより良い顔になってファンも増えていくと思いますね」

――軍司選手はK-1アマチュアのBクラスを制してからAクラスも制して、K-1甲子園を優勝してKrushのベルトを巻いた選手です。新生K-1が作り上げているアマチュアからプロの流れを体現している選手だと思いました。

「そうですね。女子ではKANA選手がK-1アマチュアからKrushチャンピオンになっていますが、男子では軍司くんが初めてですよね。またK-1ジム総本部に初めてプロの王者が誕生したことも含めて、軍司くんはK-1甲子園を制した翌年にKrush王者になるというベルト運も持っていますよね。これからの軽量級のカテゴリーで、本人も発言している武居くんとの対戦も含めていろんな夢が広がりますよね」

――軍司選手自身も「今、K-1アマチュアのBクラスで戦っている選手でもKrushで王者になれることを証明したい」と話していました。

「まさに軍司くんのキャリア=新生K-1のキャリアだと思います。K-1アマチュアのBクラスで戦っている選手がK-1・Krush王者になることは想像しづらいと思いますが、軍司くんみたいな選手が居れば『自分も王者になれるんだ』と思いますよね。良いジムで良い指導者にめぐり会って良い練習を重ねていけば、王者になれることを体現してくれたのは嬉しかったです。軍司くんは今後ファイターとして大きくなっていくと思いますし、追われる立場にもなります。外国人選手と戦うことも増えてくると思うので期待していますね」

<2>に続く

 

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