2017.08.04

 K-1×Krushモバイルで毎週金曜日に更新する「関根勤の部屋」。K-1公式サポーターを務める関根勤さんがK-1・Krushの魅力をたっぷりと語り尽くすこのコーナー。今回は関根さんKrushの2017年上半期の大会をそれぞれ振り返ります。第2回は「Krush.73」2.18後楽園の総括をお届け!!

 この日は大会全体がすごかったですよね。第1試合で江川優生が左フック一発でKOした試合から始まって。僕は江川がデビューしてすぐの頃から目をつけていたんですけど、彼はルックスもいいし、テクニックもあるし、顔もいい。そして身体もブルース・リーみたいな筋肉をしていて、同門で先輩の武居由樹くんに聞いたら、入門当初の中学生の頃から筋肉バキバキだったらしいんですよね。この後、KHAOSでプロ初黒星を喫しちゃいますけど、あれは減量苦だったと聞いているので、これから上の階級に上げて更に活躍すると思います。

 あとは安保璃紅。この大会では王座決定トーナメントの準々決勝で山本真弘と対戦して、この日は山本の動きもめちゃくちゃよかったんですよ。先にダウンを奪ったのは山本の方だし、あのカウンターは全盛期の山本を思い出させるような一撃でした。でもそこからダウンを奪い返して。僕はこの試合で「安保はものすごい選手になるんじゃないかな…」と思いましたね。

 この大会は休憩明けに-65kgの王座決定トーナメント準決勝2試合が組まれていて、僕は若い篠原悠人と松下大紀の勝ちを予想していたんです。篠原は潜在能力が高くて馬力があるし、松下はこの時プロ無敗で倒せる武器も持っている。若い2人が決勝でベルトを争うんだろうなぁと思っていたら、中澤純と小宮由紀博が意地を見せましたよね。そんなに甘いものではなかった! 中澤はフィジカル差も駆使して篠原の攻撃を潰し続けて、逆に小宮は接近戦の細かいテクニックで松下の攻撃を完封して、あれこそ経験と技の引き出しがあるからこその試合でしたね。

 そういう意味ではメインの塚越仁志vsモハン・ドラゴンもキャリアの差なんですよ。モハンの方が年齢は上だけど、試合経験では塚越の方が上で何度も何度も厳しい試合をやってきているじゃないですか。モハンはいい時のボブ・サップ的というか、相手のテクニックを勢いとパワーでねじ伏せちゃうんですよ。逆に長期戦になるとモロさが出てくる。この試合でも塚越は先にダウンを喰らっちゃったけど、落ち着いて試合を進めるようになってからはペースを取り戻して、バックステープとリーチ差を活かして最終的にKOしましたもんね

 この日は本当に大会全体がすごかったという印象で、それはほとんどの試合もタイトルに直結するカードだったからだと思います。2階級の王座決定トーナメントとタイトルマッチ。どれもここで勝てばベルトというのが明確にあるので、その相乗効果で試合が盛り上がったと思います。