「K-1 WORLD GP」9.11(日)横浜<インタビュー>小嶋瑠久「プロデビューしてから『負けたくない』ってここまで思ったのは今回が初めて。マジで負けられないんで、俺のハートをぶつけちゃいます」
──小嶋選手の前回の試合は4月「K’FESTA.5」代々木第一体育館大会での不可思戦でした。あの試合を振り返ってみていかがですか?
「本当に不可思選手の底力を感じましたね。俺も最初の段階でパンチで勝てるなと思っちゃったんですよ。そこは後悔しています」
──不可思戦後から意識して取り組んでいることはありますか?
「あんまり言えないですけど、ちゃんと変えてやってます。自分も天才じゃないし、失敗して失敗して学んでいくタイプで、矢口先生とも不可思戦の反省点とか、『もっとこうしたら良かった』とか、技術的なことも含めていろいろ話をしましたね。それで『また次に向かっていこう』みたいな感じですよ」
──そして、その次の試合がK-1横浜アリーナ大会での林健太戦になりましたけど、どんな印象をお持ちですか?
「めっちゃ気持ちが強いですよね。一番の武器はあのハートじゃないですか? 技とかよりもハートの強さって感じがします」
──では、試合ではその林選手の強靭なハートを砕くと。
「俺も今回は本当に負けられないんで。特に横浜だし、地元を歩けなくなっちゃいますよ(苦笑)。だから、気持ちの部分もそうですけど、本当に負けらんないなっていう状況は、今回が初めてです。俺って結構イチかバチかみたいな、やるかやられるかみたいな、やられる可能性があってもいっちゃうタイプじゃないですか? 打ち合っちゃうというか。そうじゃなくて本当に負けられない試合なんで勝ちにいきます。それしか言えないですね」
──とにかく今回は勝ちたいという気持ちが強いということですね。
「勝ちたいっていうか、負けられないです。勝つとかじゃなくて、絶対負けられない。プロデビューしてから、負けたくないってここまで思ったのは今回が本当に初めてですよ」
──林選手も前回負けていますし、お互いにこれからタイトル戦線に食い込んでいけるかっていう生き残りを懸けた一戦になると思うんですよ。
「あっちも絶対負けられないですよね。特にこんな年下の俺に。でも、俺もマジで負けられないんで、俺のハートをぶつけちゃいます」
──分かりました。今回は地元・横浜ですけど、その絶対に負けられないという状況で、どういう試合を見せたいと思っていますか?
「全く相性が合わないわけじゃないと思うんで、試合自体は自然と盛り上がると思うんですよ。だから、どういう試合云々の前に絶対に勝ちたいですね。負けたくないです。本当にそれだけですよ。でも、このチャンスをくれたっていうことは、K-1にも期待されていると思うんですよね。だから今回もオファーが来たんだと思うし、『本当に開花しろよ』っていうプレッシャーも感じますよ。そういう意味でも絶対に開花しなきゃいけないなって思っているけど、俺はまだ蕾のままですからね。自分では金の蕾だと思っているんで、絶対に開花します」
──スーパー・ライト級では大和哲也vs佐々木大蔵のタイトルマッチも組まれていますが、そこは意識されますか?
「あっ、同じ日ですか? でも、そんなことよりも自分が今回勝たないと何もないですからね。そういうのは全然気にしてないです。俺は2連敗しているし、とりあえず目の前の試合に勝ちたい。強いっていうか、名前のある選手っていうか、とにかくそういう選手に勝たないとダメですね」
──では、今回の試合のテーマは勝つこと、負けないことが全てということですか?
「そうです」
──この試合の先にあるものは何を見据えていますか?
「最終的にはもちろんチャンピオンになることです。自分の時代にしたいっすよね」
──では、最後にお聞きします。今、小嶋選手が格闘技をする上で一番モチベーションになっていることはなんですか?
「まだなったことないですけど、有名になった時って、めっちゃ快感じゃないですか? みんな俺のことを知ってるみたいな。そうなりたいですね、マジで。まだ味わったことないから」